- 夜明けの来訪におびえる
全身全霊の慕情で罵ってあげる
理屈なくとも生きられる
弱虫の酩酊は幸甚
命をくくる春を待つ
倖せをくりぬいた
名残雪の言づて
君という型に触れる
灯の儚さに俯いて
海に突き落とした身空
- 昏い在処で描いた微光
息継ぐのみ:朝に晩に
忽焉、恋に溺れる
あなたが翳した一握りの
星屑を巡る君の傍にいたいよ
君の絶望が光明
命の埋め合わせ
傷つけて当然だって笑う
微生物の遺骸を踏み荒らす
ペトリコールにひれ伏す
- 宇宙で独りだけの密約
壊した夢を素足で歩く
海に還れぬ真珠
白線から落ちたら負け
死神が来てくれない
不完全を隠蔽する弱虫
可哀想に溺れていたい
波になれない貝殻
星灯りの秘めごと
冬の余韻をつれる春霞
